ペーパードライバー教習指導員が解説わかりやすく!!停止標示機材 発煙筒について

「もし運転中に車が故障したら、どうすればいい?」
普段はあまり考えないことですが、車を運転している以上、事故や故障で道路上に車を止めなければならない可能性はゼロではありません。
そんなときに役立つのが、停止表示器材や発炎筒です。
車に備え付けられているものの、「どこにあるか分からない」「一度も使ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、ペーパードライバーの方にも分かりやすく、停止表示器材と発炎筒の役割や、いざというときの対応を紹介します。

車が故障したら、まずは自分と同乗者の安全を確保
車が故障すると、「何とか車を動かさないと」と焦ってしまいがちです。
しかし、道路上で車が止まってしまったときに最優先したいのは、車よりも人の安全です。
車を動かせる状態なら、できるだけ後続車の通行を妨げない安全な場所へ移動します。
特に高速道路では、本線上だけでなく路肩も危険です。可能であればサービスエリアやパーキングエリアなど、安全な場所まで移動しましょう。
車を止めた後も、車内や車のすぐそばで待ち続けるのではなく、安全な場所への避難を考えることが大切です。
停止表示器材は「後ろから来る車に知らせる」ためのもの
停止表示器材とは、故障や事故などで車が道路上に停止した際、後続車に停止車両があることを知らせるための器材です。
代表的なのが、三角形の「停止表示板」です。
特に覚えておきたいのが高速道路での使用場面です。
高速道路で故障などによりやむを得ず停止した場合は、発炎筒や停止表示板、停止表示灯などを車両の後方に設置し、後続車からの追突を防ぐ必要があります。
「ハザードランプをつければ大丈夫」と思ってしまいそうですが、それだけではありません。
道路上で車が止まっていることを、後ろから来るドライバーに早く気付いてもらうことが重要です。
停止表示板は車のどこにある?
停止表示板は、トランクなどに収納されていることが多いものです。
ただ、いざというときに「どこだっけ?」と探している余裕はありません。
ペーパードライバーの方は、久しぶりに運転する前に一度トランクを確認してみましょう。
「停止表示板があるか」「どこに入っているか」だけでも知っておくと、いざというときの安心感が違います。

一般道路と高速道路では対応が違う

停止時の対応は、道路の状況によって異なります。
警察庁の「交通の方法に関する教則」では、夜間に道路へ駐停車する場合、原則として非常点滅表示灯や駐車灯、尾灯などを点灯させることとされています。
一方、高速道路でやむを得ず停止する場合は、停止表示器材を設置する必要があります。
つまり、「車が止まったらハザードをつければOK」と覚えるだけでは不十分です。
どこで、どのような状態で車が止まったのかによって、必要な対応を考える必要があります。
高速道路で故障したら「知らせる・避難する・通報する」
高速道路での故障や事故は、一般道路以上に注意が必要です。
警察庁は、高速道路上で故障などにより停止した場合の対応として、
- 発炎筒や停止表示板などを設置する
- 車外の安全な場所へ避難する
- 警察や道路管理者などへ通報する
という対応を案内しています。
停止表示板を置いたからといって、「これで安心」とは限りません。
高速道路では後続車が高速で走ってくるため、車のそばにいること自体が危険になる場合があります。
「車を知らせる」だけでなく、「自分たちも危険から離れる」ところまでが大切です。
発炎筒は「車が止まっていることを知らせる」アイテム
発炎筒は、赤い炎によって周囲に危険を知らせるためのものです。
多くの車では、運転席や助手席付近など、手の届きやすい場所に備え付けられています。
ただし、場所は車種によって異なります。
「発炎筒なんて見たことがない」という方は、次に車へ乗ったときに一度探してみてください。
普段は使わないものだからこそ、必要になってから探すと意外と見つからないものです。

発炎筒には有効期限がある
発炎筒には有効期限があります。
そのため、車に備え付けられているからといって、ずっと使えるとは限りません。
車検や点検のタイミングだけでなく、自分でも一度確認しておくと安心です。
また、車には火を使わないLEDタイプの「非常信号用具」が備えられている場合もあります。
「発炎筒がない!」と思ったら、非常信号用具が備え付けられていないか確認してみましょう。
発炎筒を使うときは、火や煙にも注意
発炎筒は火を使うため、使用時には注意が必要です。
顔や体に近づけない、可燃物の近くで使用しないなど、製品に記載された使用方法を守りましょう。
また、トンネルなど煙がこもる場所では、発炎筒によって視界が悪くなる可能性もあります。
緊急時は焦ってしまいますが、「とにかく点火する」のではなく、周囲の状況を確認して安全に使用することが大切です。
発炎筒は車のトラブル時だけでなく、踏切内で車が動かなくなった場合など、周囲へ危険を知らせるために使用することもあります。

いざというときのために、今のうちに確認しておこう
発炎筒も停止表示板も、できれば使う機会がないほうがいいものです。
だからこそ、免許を取ってから一度も触ったことがない方も多いかと思います。
久しぶりに運転するなら、出発前に次のことだけでもぜひ確認してみてください。
- 停止表示板はどこにある?
- 発炎筒はどこにある?
- 発炎筒の有効期限は切れていない?
- ハザードランプをすぐに操作できる?
- 高速道路で故障した場合、安全な場所へ避難できる?
運転技術だけでなく、「もしものときにどうするか」を知っておくことも安全運転の一部です。
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