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ペーパードライバー必見!埼玉県の道路事情あるある5選、データから読み解く

埼玉県と聞くと、映画『翔んで埼玉』、「ださいたま」「クレヨンしんちゃん」を思い出す方が多いですよね。では、道路事情はどうでしょうか?
ネット上で「埼玉県の道路事情あるある」で検索してみると、
・トラックが多い
・坂が少ない
・時差式信号が多い
・標識が多い
・横断歩道を歩いていると、人の隙間を平気で右折・左折する車両が多い
・左側通行しない自転車が多い

などなどの意見が垣間見えてきます。

果たして本当なのでしょうか?

埼玉県和光市のトラック渋滞

今回は、埼玉県の道路事情あるある5選について、統計データを元に読み解いてみたいと思います。
また、そんな道路事情のある埼玉県で、運転に慣れていないペーパードライバーさんが、運転する時に気を付けたいポイント、コツなどを合わせて解説していきます。
交通事故を起こさない安全運転を目指したいペーパードライバーさん、必見です!

埼玉県の道路事情あるある5選

1.埼玉県民の自動車保有台数は増え続けている

自動車保有台数の推移(埼玉県)

出典:埼玉県

埼玉県の人口は増え続けています。
それを追いかけるように、埼玉県の統計資料によると、1988年から2018年まで自動車の保有台数は増え続けています。さらに、2023年まで微増し続け、420万台を超えていることが分かっています。(総務省調べ)
つまり、埼玉県民の自動車保有台数は増え続け、もちろん、運転免許保有者数も増え続けています。
これにより、埼玉県の道路事情がなんとなく推察できますね。

因みに、埼玉県の人口は、2018年までは増加の一途でしたが、740万人には至らないところで微減しているようです。

また、さいたま市によると、通勤目的で鉄道を使用する割合が全体的に多いです。一方で、私事目的ではクルマを移動手段として使用する割合が増えています。同時に、自転車、徒歩も通勤目的の時より増えています。
出典:さいたま市の公共交通に関する現状と課題

2.埼玉県はトラックが多い

ネット上でも、「埼玉県はトラックが多い」と感じている方が多いようです。
本当に多いかどうか、データから読み解いてみましょう。

国土交通省の2022年3月末現在の貨物自動車運送事業者数公表によると、都道府県別にみて、埼玉県の運送事業者数はベスト10には入っていません。しかし、

一方で、都道府県別の車両数のデータを見てみましょう。
1位:大阪(10万6652台)
2位:東京(10万5306台)
3位:北海道(9万7179台
4位:埼玉(9万3865台)
5位:愛知(9万1746台)
となっています。
出典:物流の専門誌「カーゴニュース」:トラック事業者数、一般は過去最多の5万7856社

埼玉県の事業所の貨物自動車車両数はベスト4に入っています。つまり、埼玉県はトラック車両数が多いことがわかりますね。

埼玉県の自動車依存と貨物輸送の多さがわかるグラフ

出典:関東地方整備局・埼玉県の渋滞の原因

このように、皆さんが「トラックが多い」と感じていることは事実なのです。
さらに、東京都心や港から地方へ輸送のため、埼玉県を通過するだけのトラックも多いはずです。
これにより、埼玉県の道路事情にはトラックの数が大いに関係しているようです。

また埼玉県では、大型物流センターの建設が相次いでいます。今後、上尾市や日高市でも物流施設ができる予定です。雇用が増えることは埼玉県にとって良いことですが、クルマ、特にトラックの往来がさらに激しくなる可能性もあります。

このように、トラックが多い埼玉県では、ペーパードライバーが車の運転する時に十分注意が必要です。特に、交通量の多い国道や走行スピードが高い高速道路などでの運転にはコツがいります。
トラックが多い道路での運転テクニックについては、後述します。

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3.埼玉県は渋滞が多い

その次にネット上で散見されたのが、「埼玉県は渋滞が多い」という意見です。
では、下図の埼玉県の「一般国道の主な地点の平日24時間交通量(2015年)」を見てみましょう。

埼玉県の一般国道の主な地点の平日24時間交通量

出典:埼玉県

上図からは、やはり埼玉県中心地のさいたま市界隈の渋滞が多いです。特に、国道16号、国道298号、埼玉大宮線、5号池袋線に渋滞が多いことが分かります。
また、国道17号については、北に位置する熊谷市までところどころで渋滞が多いことがわかります。
1.2.のデータからわかった「自動車保有数が増え続けている」「トラックが多い」ことが、どうやら渋滞の多さに関係しているようです。また、区画整備に関わる道路工事も渋滞の原因になっています。

主に埼玉県の東側の国道で渋滞が多いですが、一方で国道254号、国道125号では著しい渋滞はないようです。
比較的、南北に走る道路より東西に走る道路の方が渋滞が少ないように思えます。

ペーパードライバーさんが運転練習するには、時間を有効に使える渋滞が少ない道路の方がおすすめです。

4.埼玉県はトラックの交通事故件数が多い

結論から申し上げますと、2022年の都道府県別トラックの事故件数のランキングで、死亡・重症事故件数が最も多かったのは、大阪府で127件。次いで、埼玉県の84件が2位でした。(全日本トラック協会は「2022年の交通事故統計分析結果」【確定版(車種別)死亡・重症事故編 】」および「【確定版(車種別)死亡事故編 】」を公表)

つまり、埼玉県のトラックの交通事故件数は多いことが分かります。これは、埼玉県の道路事情としては改善しなければならない点ですね。

因みに、3位は千葉県(62件)4位は東京都と神奈川県(59件)で、全体的に大都市とその周辺で多い結果となっています。

出典:死亡・重症者数が最も多い都道府県は?2022年交通事故統計分析結果が公表(ドライブワーク通信)

また、トラック1万台当たりの発生数は、全国平均7.7人ですが、埼玉県はそれを上回る8.8人であり全国18位となっています。
出典:令和4年中の事業用貨物自動車の登録地別(都道府県別)の交通事故統計結果

先述のように、そもそも全国4位のトラックが多い埼玉県ですので、それが埼玉県内の道路を走行しているとなれば、それだけ交通事故も増えるのは当然のことでしょう。

乗用車対大型トラックの交通事故となると、特に乗用車が軽自動車の場合には大破するほどの悲惨な事故になる可能性も高くなります。
トラック運転手さんは、長距離運転手だけでなく、短距離運転手でも長時間の運転をしている場合があります。また、休憩や食事の時間をとれずにストレスを抱えていることも多いです。さらに、時間通りに荷物を届けるため、急いでいることもあります。そのため、運転に支障をきたしていることも考えられます。

やはり、ペーパードライバーさんがトラック交通事故の多い埼玉県で運転する時には、十分に注意が必要です。

トラックが多い道路での運転テクニックについては、後述します。

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5.埼玉県は交差点の交通事故が多い

最後の埼玉県の道路事情あるあるは、「交差点の交通事故が多い」です。

ネット上の意見の中にも、「横断歩道を歩いていると、人の隙間を平気で右折・左折する車両が多い」とか「左側通行しない自転車が多い」などが見かけられます。
このようなことがあると、交差点での交通事故も多そうです。

では、統計データを見て、読み解きましょう。

関東の交通事故発生データ

出典:交通事故発生ランキング・都道府県別交通事故(2022年)抜粋

上記データから、東京、埼玉、神奈川3件で比較してみます。

交通事故の発生件数は、
東京  30,170件
神奈川 21,098件
埼玉  16,579件
です。
埼玉県は、比較すると発生件数は東京の半分ほどで少ないですね。なにせ、東京は全国一交通事故の発生件数が多いのですから…。

ですが、交差点(付近)の事故発生率を見てみましょう。
東京  50.9%
神奈川 53.2%
埼玉  55.6%
です。
埼玉県の交差点(付近)の事故発生率は、東京、神奈川より多く、交通事故の発生件数の割に交差点(付近)の事故発生率が多いのが分かります。

令和4年の全国の交通事故状況によれば、交差点での事故は全交通事故の約56.7%と半分以上を占めており、交差点での死者数も全体の約46.4%となっています。全国的に見て、そもそも交差点の交通事故は多いのです。

因みに、ネット上で意見のあった「埼玉県では横断歩道を歩いていると、人の隙間を平気で右折・左折する車両が多い」ことは、法律違反にあたります。
信号がある横断歩道の信号が青になって横断歩道を横断している時に、歩行者の前をクルマが通過した場合は交通違反です。「横断歩行者等妨害等」が適用され、懲役刑または罰金刑となります。

そのため、ペーパードライバーさんは、交差点での交通事故を防ぐ運転テクニックを復習しておいた方が良いでしょう。
交通事故が多い交差点での運転テクニックについては、後述します。

以上、埼玉県の道路事情あるある5選でした。埼玉県の道路事情の特徴が理解できたと思います。

埼玉県の道路、ペーパードライバーさんが運転する時に気をつけたいポイント

埼玉県の道路事情がよくわかったところで、最後に埼玉県の道路を運転するペーパードライバーさんが気を付けたいポイント2つを説明します。

★トラックが多い道路で気をつけたいポイント

トラックが多い道路での運転は、初心者やペーパードライバーに限らず、ベテランドライバーでも圧迫感があって運転しづらいものです。車体が大きいトラックは車線一杯に走っていますし、はみ出すこともあります。おまけに道路の先の方の視界が悪く、予測運転がしづらいので、以下のポイントを覚えて気をつけましょう。

安全な車間距離を保つ

トラックは積載している荷物が多い時、加速や減速が遅いです。逆に、荷物が少ない時は急ブレーキになる可能性があり、追突する危険が増します。トラックの後ろを走るときは、前を行くトラックの荷物の量を推測しておきます。荷台の沈み方、後輪の跳ね方を見ると意外に容易に推察できるものです。

また、車間距離をつめていると、前方の信号が見えずに信号無視をしてしまう可能性もあります。
なので、トラックの後ろを運転する際には、充分な車間距離を保っておくことが重要です。
特に、雨天や曲がり角などでの制動距離が延びる状況の時は、余計に車間距離をとるようにしましょう。

サイドスペースを確保する

トラックは大きくて幅広いため、やむを得ず車線からはみ出すことも多々あります。例えば、右左折する時、街路樹の枝が出ている時などです。
トラックが右左折する時に車線をはみ出してしまうのは、内輪差が大きいからです。

トラックの横を通過する際には、前もって道路状況を観察しておき、トラックの挙動に注意しながら、トラックと接触しないように十分なサイドスペースを確保しましょう。

ブラインドスポット(死角)に気をつける

トラックの真後ろなど後方や横にはブラインドスポットが多く存在しており、トラックの運転手が見えない領域があります。
トラックの隣にいる際には、死角に入っている可能性もあるので、並走せずにできるだけ早めに通過しましょう。

トラックによる風圧、水しぶきに注意

トラックがスピードを上げて走行している時には、かなりの風が左右に発生しています。そのため、追い越す時、追い越される時にはその風圧によって周囲のクルマが振られる場合もあります。ハンドルをしっかり持っていましょう。
また、雨天の場合は、トラックが巻き上げる多くの水しぶきで視界が遮られる場合があります。この場合も、追い越し時には注意が必要です。

乗用車はトラックに比べて視界が悪い

乗用車の運転席の高さはトラックよりも低い位置(乗用車の高さは平均して1.5mくらい、トラックは約2.5m)にあり、乗用車はトラックよりも視界が悪く、周囲の道路状況を遠くまで見渡せません
そのため、予測運転のタイミングが違ってきます。つまり、トラックの方が遠くが良く見えるので、乗用車よりも判断が早いのです。例えば、先の渋滞が見えるのが早いため、車線変更のタイミングも早くなります。
ですので、トラックの挙動は乗用車の走行にも関わりがあるので、交通事故を起こさないためにも注視しておくのがおすすめです。

これらの注意点を知っておくことで、トラックの多い道路で安全運転を心がけることができます。

★交通事故が多い交差点で気を付けたいポイント

上記「5.」では、埼玉県の交差点事故が多いことを述べましたが、実は、下図のように、全国の人身事故の約半数は交差点で発生しています。つまり、交差点事故はそもそも多いのです。

事故多発交差点でよく起こる3つの事故形態

出典:あなたのそばに潜む危険個所!事故「多発」交差点(日本損害保険協会)

そして、事故多発交差点でよく起こる3つの事故形態が、
①追突事故(41%)
②右折事故(25%)
③左折事故(11%)

です。

ペーパードライバーさんが交差点で事故を起こさないためにも、気を付けたいポイントをこの3つの事故形態別に解説してみましょう。

①交差点で追突事故を起こさないために

交差点で追突事故を起こさないために気を付けたい重要ポイントの1つは、交差点付近では特に運転に集中することです。
周りの風景に気をとられたり、スマホやナビをいじったり、漫然と運転したりしないことです。そうすれば、前車が急にブレーキをかけても対応する余裕があり、追突事故を防ぐことができます。

また、追突事故が多いということを意識して、ブレーキをいつでも踏める状態にしておくことです。
さらに、信号の変わり目に無理な走行をしないことです。どうしても止まれない場合を除き、黄信号では停止しないと法律違反となります。

②交差点で右折事故を起こさないために

右折時に交通事故を起こさないために気を付けたい重要ポイントの1つは、信号を確認しつつ対向車をしっかり確認することです。無理に右折すると大事故になります。特に、右折先の渋滞がある時は、無理に右折しないことです。
渋滞がなければ、万が一、赤信号になってしまっても、交差点内に入って右折待機している車両はそのまま右折しても合法です。速やかに右折してしまいましょう。

対向車を確認する時は、対向車の陰にいるバイクなどもいるかもしれないと予測しておくことです。
また、横断歩道の歩行者や自転車もしっかり確認します。右折待ちをしている時から、横断歩道にさしかかる歩行者や自転車を観察しておくと予測運転が成り立ちます。

③交差点で左折事故を起こさないために

左折時に交通事故を起こさないために気を付けたい重要ポイントの1つは、左後方から近づくバイクと自転車、そして横断歩道を渡る歩行者や自転車に注意することです。巻き込み事故を起こさないように、左折する前から観察しておくことです。

また、左折する前車が急ブレーキを踏むこともあるので、ブレーキを踏めるように用意しておくことです。
前車が左折した後も漫然と前の車についていくのではなく、自分の目で歩行者や自転車がいないか横断歩道上を確認しましょう。

ペーパードライバーさん、必見!埼玉県の道路事情あるある5選、データから読み解く:まとめ

埼玉県の道路事情あるある5選をまとめてみましたが、埼玉県の道路事情の特徴がご理解できたでしょうか?
ペーパードライバーさんがそのような道路事情の中でも、上記気を付けたい2つのポイントに注意しながら適切な運転練習をすれば、ペーパードライバーを卒業することが可能です。

もし、1人で運転練習するのが不安な方、また「トラックの多い道路が怖い」「交差点の右折は苦手」と感じている方は、埼玉県の道路事情を良く知るインストラクターが在籍するFDSのペーパードライバー講習を、ぜひご利用ください。
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