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夜間運転が怖い!ペーパードライバーが気をつけたい運転のコツと対策は?

ペーパードライバーで「夜の運転が怖い」と思っている方は多いのではないでしょうか。でも、夜間運転が怖いのは、ペーパードライバーだけではありません。ベテランドライバーでも同じように感じています。この記事では、「夜間運転が怖い」と感じてしまう理由と、対策と運転のコツについて説明していきます。

「夜の運転が怖い!」と思っているのはペーパードライバーだけじゃない

実は、「夜の運転が怖い!」と感じて夜間運転を敬遠している人は、ペーパードライバーや初心者だけではありませんので、とりあえずは安心してください。

暗い場所に行くとすぐには見えにくい

ネット上を見てみると、一般ドライバーの夜間運転に対する不安の声が聞かれます。

・「目が悪いのか、見方が悪いのか、夜の運転が本気で怖い」
・「視力は良いのですが、夜だと先の方の道が見えにくくて怖い」
・「よく知らない夜の高速を初めて走ったら、先がよく見えにくくてかなりスピードを落として運転した。周りに迷惑だったかな」
・「街灯が少なく、車通りも少ない道は見えにくい。特に雨の日は最悪」
・「道路の白線が見えにくい、対向車もライトしか見えないから怖い」

というように、ペーパードライバーでなくとも「夜の運転は見えにくい」という声がもっとも多く、それが「夜間運転は怖い」ということにつながっているようです。

たぶん、この記事を読んでいる方も「同じ経験をしたよ」と思っているのではないでしょうか。

では、なぜ夜の運転は見えにくくて怖いのでしょうか。具体的な理由を探っていきましょう。

夜は光が少なくなり、ライトの灯りは昼間の太陽の光のように全体には及びません。ですから「夜は見えない」のが人間の視力です。つまり光が十分にない夜間は、そもそも高速で動くクルマの運転には不向きなのです。

夜は見えにくい!夜間運転が怖い理由、5選

この記事では、夜の運転が見えにくくて怖い理由をざっくりと5つ挙げてみますが、身体的要因と外的要因の2つに分けて考えてみます。

●身体的要因

①人間の視力は夜と昼とで変化するから見えにくい(夜間視力)

「昼間にはよく見えていたのに、夜になると見えにくくなる」という人は多いのではないでしょうか。
この現象は、人間の視力において普通に起きることです。昼と夜とで視力が変化することを、夜間視力と言います。

目は網膜全体で明暗を捉えていますが、色は網膜の中心部分だけで識別しているので、光が少ない夜には色の情報も受け取りにくくなり、結果的に夜は見えにくいというのが通常なのです。それが、夜間運転が怖い理由の1つです。
ただし、実際の夜間視力は人によってさまざまで、夜も昼間と同じように見える人、夜になると少しだけ見えにくくなる人、識別が難しくなってしまう人などがいるようです。

でも、暗闇にしばらくいると目が慣れて見えるようになってきます。これを暗順応と言います。

暗い場所に行ってしばらくすると目が慣れて見えるようになる(暗順応)

ですから、上記の
「視力は良いのですが、夜だと先の方の道が見えにくい」
というのは、夜間視力が通常であると思われます。
でも、
「道路の白線が見えにくい、対向車もライトしか見えない」
というのは、後述する「げん惑」や「グレア現象」が原因かもしれませんが、特定の物しか識別できなくなっていて、かなり夜間視力が悪い状態である可能性も考えられます。

②目の老化や夜盲症(鳥目)

①の夜間視力が悪くなってしまう理由には、目の老化や夜盲症(鳥目)が原因として考えられます。

目の老化は、光量を調節する瞳孔の開閉力が衰えたり、ピントを合わせるためのレンズ(水晶体)が濁って乱反射したりすることです。
加齢によって水晶体が濁ることを加齢性白内障といい、進行すると手術を行うこともあります。
こうなると、必然的に暗い夜には見えにくくなり夜間運転が怖くなる原因となります。
因みに、若い方でも紫外線や飲み薬の影響で同様の症状が出る場合があります。

一方、夜盲症(鳥目)は、遺伝や何らかの障害による病気です。
通常は明るい場所から暗い場所に移動すると最初は見えにくいですが、時間が経つにつれ目が慣れて周囲が見えるようになります。暗順応と言います。しかし、夜盲症の方は時間が経っても暗順応ができません
このような場合は、夜間運転が怖いのは当然のことです。
すみやかに眼科に行って診断してもらい、ビタミン剤やメガネなどで対策する必要があります。夜間運転についても、医療機関の指示に従うのがベストです。

③近視や乱視が進んでいる

近視や乱視が知らないうちに進んでいることによって、夜に見えにくくなる場合もあります。

近視は、遺伝的要因だけでなく、環境的要因によっても発症することがあります。
日ごろパソコンやスマホなど近くを見る時間が多い方は、眼軸長(眼球の奥行き)が伸びきってしまい、遠くを見る時にピントを合わせづらくなってしまうことなどで近視が進みます。
それで、夜間に運転した時、遠くの物が見えにくくなって怖く感じるのです。

また、乱視は加齢により進むことが一般的に言われています。
乱視が進むと、光を取り入れようとして瞳孔が開く夜間に、乱視の影響を受けてヘッドライトや街灯などの光がぼやけて周りの物が見えにくくなります。
ハロー現象とも言います。

「最近見えにくくなってつらいな~」と感じている方は、やはり眼科に行って診断してもらうのがおすすめです。

●外的要因

④光によるげん惑(眩惑)

げん惑(眩惑・幻惑)とは、運転中に対向車のライトを直視した時、またはハイビームが偶然目に入ってしまった時などに、一時的に目がくらんで見えにくくなる現象です。
夜間運転時に「うわっ、眩しい」と思ったことは多々あるはずです。

げん惑は一時的なものではありますが、見えていたものが急に見えにくくなるため不快で危険なので、ペーパードライバーでなくても、なんとなく夜に運転するのが怖い理由の1つです。

⑤人や自転車が消えるグレア現象

グレア現象とは、対向車のライトと自車のライトの光線が交錯した時に互いに反射しあって、その間にある人や自転車が見えなくなる現象です。別名「蒸発現象」とも言います。
道を横断している人や自転車が、グレア現象によって見えなくなってしまう(蒸発してしまう)ため、事故になる可能性もあり、とても危険です。

特に、雨の日には車のライトや街灯などが互いに乱反射しあうので、同様の現象が起きやすいです。人や自転車だけでなく、道路のセンターラインや停止線などの道路標示も見えにくくなります。
ですから、雨の日の夜間運転は、ペーパードライバーでなくても怖いと感じるドライバーが多いのでしょう。

ペーパードライバーが気をつけたい夜間運転の対策やコツとは?

では次に、これらの夜間運転が怖くなる要因に対して、ペーパードライバーがどのように対策したらよいのか、また、どんな運転のコツを身につけたらよいのかをみてみましょう。
もちろん、夜の運転が怖いと感じて悩んでいるペーパードライバーでない方にも参考になりますよ。

対策やコツ① 眼科に行って診断してもらう

上記の身体的要因によりどうしても夜間運転が怖いと感じている場合、まずは眼科に行って、自分の目の状態を診断してもらいましょう。
一般的な夜間視力であるのか、それとも、夜盲症(鳥目)、近視や乱視の進行、老化に伴う障害なのかを、眼科で診断してもらうのです。
もしそれで重大な病気や障害が見つかった場合は、具体的な治療法や、夜間運転での対策の仕方などを医療機関が示してくれるでしょう。

対策やコツ② 一般的な夜間視力をメガネで補う

一般的な夜間視力である場合は、メガネで補う、対策することが可能です。
色のついたカラーレンズのメガネで対策できるようです。

黄色のレンズのメガネであると、主にブルー系の光が使われているヘッドライトに対して有効ですので、メガネをかけない時より夜間運転が楽になるのではないでしょうか。
また、カラーレンズの濃度が濃すぎるとかえって夜間の視界を悪くしてしまうので、適度な度合のレンズを選ぶ必要があります。
メガネ店で相談すると良いでしょう。

対策やコツ③ 先が見えにくい時はハイビームを活用する

道路の先が見えにくい時は、ハイビームを利用するのが夜間運転のコツです。

まず、ヘッドライトの照射距離を覚えておきましょう。通常のロービームで約40m、ハイビームで約100mです。ハイビームはロービームよりも2.5倍も先を明るく照らしてくれるので、とても有効です。

▶あわせて読みたい
夜間走行 ヘッドライトについて 教習指導員がペーパードライバーの方へわかりやすく解説!!

例えば、時速60キロメートルで走行していた場合の停止距離は44メートルと言われていますから、ロービームで時速60kmで走行中、40m先の障害物に気づいてブレーキを踏んでも衝突をさけられないのです。

そこで、対向車がいない場合にハイビームを使用していれば100m先まで見えるので、停止距離以上先にある障害物に対し、早めに気がついてブレーキを踏むことが可能となるので、衝突を避けられます。
(停止距離とは、障害物に気が付いてからブレーキを踏むまでの距離(空走距離)とブレーキを踏んでからクルマが停止するまでの距離(制動距離)を足したものです。)

またハイビームのメリットは、脇見からのクルマ、歩行者や自転車からも、車が近づいていることが気づきやすいことにあります。ライトが近づいてくることがわかれば、自ずと気を付けてもらえるというメリットがあります。

そもそもヘッドライトの効能においては、自分からよく見えるということももちろんですが、相手に早く気付いてもらうことの方が重要なのです。だから、交通事故の発生率が多いと言われる薄暮時には、自分からはまだ周囲が見えていたとしても、早いうちからヘッドライトを点灯するように推奨されています。

冒頭の夜間運転に対する不安な声と同様に、
「視力は良いのですが、夜だと先の方の道が見えにくい」
「よく知らない夜の高速を初めて走ったら、先がよく見えにくくてかなりスピードを落として運転した。周りに迷惑だったかな」
「街灯が少なく、車通りも少ない道は見えにくい。特に雨の日は最悪」

と感じた時には、ハイビームを有効に活用しましょう。

ハイビームを有効に活用することが、夜間運転のコツの1つです。
見えにくい場所が見えるようになるわけですので、夜間運転に対する怖さも軽減することでしょう。

▶▶ハイビームの使い方

ただし、ハイビームの使い方には注意が必要です。使用できるのは、もちろん前車と対向車がいない時です。
もし、前車や対向車がいる時にハイビームを使用している場合、道交法違反となることがあります。それはもちろん、前述のとおり、ハイビームにより運転者にげん惑などを引き起こす妨害となってしまうからです。
前車や対向車がいない時にスイッチをオンにし、前車がわき道から現れたり対向車のライトが見えてきたりしたらすぐにスイッチをオフにしましょう。

現在では、自動的にハイビームとロービームを切り替えてくれるシステムが装備された市販車も多くなりました。
でも、ロービームでも光軸が高くて対向車に迷惑がかかっていそうな時は、ヘッドライトの光軸調整をレベライザーで行うことができます。クルマの後部に人や荷物を多く積んだ時など、光軸線自体が上を向いてしまうこともあり、レベライザーで光軸を下げるなど、自身で調整することができるので、一度確認してみましょう。

参考:すぐできる光軸チェックでヘッドライトを正しく使おう(JAF Safety Light)

ハイビームやレベライザーの使い方がよくわからない場合は、ファーストドライビングスクールのペーペードライバー教習で教えてもらいましょう。

対策やコツ④スピードを出さない

最後に、基本的なことですが、見えにくい夜間に運転する時はできるだけスピードを出さないことが運転のコツとなります。これは当たり前ですが、見えにくい時には徐行することが基本です。
「夜間で見えにくい」「障害物で見えにくい」時の対策は同様です。「視界がない時には徐行する」が基本なのです。

前述のように、夜間視力など「身体的要因や外的要因によって見えにくい」ので、歩行者や自転車、障害物に気づくのが遅れていまいます。

そんな時にスピードを出し過ぎていると、余計に停止距離が伸びてしまい、衝突の危険が増してしまうからです。
時速60kmで走行時の停止距離が44mですから、それ以上のスピードを出していれば、空走距離も制動距離も伸びるため、どんどん停止距離が伸びて行ってしまうことは考えればわかりますよね。
その間に障害物があったら、事故になることは間違いありません。

ですから、夜間運転のコツの1つは、スピードを出し過ぎないことです。

とはいえ、高速道路ではスピードが遅すぎてもよくありません。

冒頭にも
「よく知らない夜の高速を初めて走ったら、先がよく見えにくくてかなりスピードを落として運転した。周りに迷惑だったかな」
とありますが、

高速道路で普通乗用車が走行する場合、高速道路の本線車道の対面通行でない区間で、法定最低速度は時速50kmとなっています。
出典:法定速度の最高速度と最低速度とは。違反点数・反則金について

高速道路で法定最低速度を下回って走行していた場合も「スピード違反」となるのです。

ですから、高速道路の夜間走行の場合も、先が見えにくくて夜間運転が怖い場合は、前車や対向車がいない時にはハイビームを活用するのが有効です。

特に、夜間の山間の高速道路では外灯がないところもあり、カーブの先がどうなっているのかもわかりにくいので、ハイビームが活躍します。暗いほど対向車線のライトが近づいてくるのが分かりやすいので、早めにハイビームをオフにすることが可能です。

夜間運転が怖い!というペーパードライバーが気をつけたい運転のコツと対策は?:まとめ

ペーパードライバーに限らず、多くの人が「見えにくくて怖い」と思う夜間運転ですが、「怖いと思う理由を5つ」とその「対策と運転のコツ」をまとめてみました。

通常の夜間視力を超える身体的要因がある場合には、すみやかに医療機関にかかって診断してもらうのがおすすめです。原因がわかれば、治療やメガネなどで対策ができるでしょう。
また、夜間運転にも運転のコツがあります。スピードを出し過ぎず、ハイビームを有効に活用すれば、万が一歩行者や自転車、その他の障害物が合った時も早めに発見して回避することが可能です。

もし貴方がペーパードライバーを卒業して運転に慣れてくると、見えにくくても「怖い」という感覚が鈍くなり「勘」で運転出来るようになるかもしれません。でも、「怖い」という感覚は「用心して対策する」ことにつながるので、持ち続けていてもおかしいことではないのです。

ほかにも、夜間運転のコツを知りたい時は、ファーストドライビングスクールのペーパードライバー講習を利用してみましょう!

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